一般的に焼却処理施設で廃棄物を焼却すると灰が発生します。現状、灰はその有害性の高さから大半を最終処分場での埋め立てや海洋投入により処理されます。しかし、日本の一般廃棄物最終処分場の残余年数は約23.4年といわれており、埋め立てる量の削減が求められています。
亜臨界水処理によって出たALIN残渣は有機物のかたまりなので、良質な有機肥料として活用することができます。ALIN残渣には微生物を大量に土の中に固定化する機能があります。この機能を有機農業へ活用した場合、固定化された微生物が土の中で活発に活動することにより肥沃な土壌となり、作物の生育の促進を見込めます。
一般的にバイオガス発電で使用された原料は最終的に消化液となり、その多くは産業廃棄物として外部処理されています。しかし、ALINシステムのバイオガス発電を利用すれば、この消化液を再利用可能な水と有機農業用残渣に分離が可能となります。そこからたい肥や液肥として加工されることで農業分野で活用できます。