大阪・関西万博が10月13日で閉幕しましたね。開幕前は様々な意見がありました。しかし、こうして振り返ってみると、大屋根リングのような大団円でしたね。
プラスの個が集まって∞の全を作り上げている、そんな雰囲気を感じました。
6月のブログで、大阪・関西万博の取組を取り上げました。その振り返りは後日公表されるレポートを基に、こちらでも改めて取り上げます!
さて、今回のテーマは【離島のゴミ問題】です。先日、某離島に行った際、ここで排出される廃棄物の行方が気になりました。そこで、現地を訪れて感じた課題と、ALINによる解決の糸口を探ります。
離島の“美しさ”の裏にある課題
青い海、豊かな自然、ゆったりと流れる時間──
そんな魅力にあふれる離島にも、見えにくい課題があります。
その一つが「廃棄物処理」。特に海洋ゴミの漂着や医療廃棄物、生活ゴミの処理は、島の規模や設備、輸送手段によって大きな負担となっています。
・処分する施設がない島が多い
・本土に輸送する船舶コストが高い
・一時保管にも費用がかかる
・高齢化と人手不足で運用が困難
これらを解決しなければ、島の“美しさ”は保てても、地域の“持続性”は保てないのではないでしょうか。
ALINは“処理装置”ではなく“地域の起点”
ALIN(亜臨界水処理装置)は、医療廃棄物や生活ゴミを安全に処理する技術です。 仮に人口プラス観光客で5,000人未満の規模とした場合、ALIN3を1日2~3回転・3名体制で十分対応可能です。
さりとて、処理後の残渣をどう活かすかが、島の新しい未来を創る鍵となります。
ALINは“完結”ではなく“起点”です。出口戦略まで含めてこそ、その価値が発揮されるのです。
ALINの価値を“出口”で最大化
| 活用方法 | 内容 | 島の価値創出 |
| バイオガス発電 | 有機成分をメタン発酵 → 売電 | エネルギー自給・災害対応力 |
| 燃焼材化 | 石炭代替として販売 | 輸送コストを“収益”に転換 |
| 土壌改良材化 | 安定化処理後、農地へ還元 | 農業連携・地域循環 |
処理後に残る残渣は、ただの“廃棄物”ではありません。 つまり、それを“資源”として活かす出口戦略こそが、ALINの価値を最大化する鍵なのです。
これらの出口が設計されてこそ、ALINは「地域資源化モデル」として機能します。
誇りを持てるモデルへ
離島の人々が「自分たちの島は、環境技術の先端だ」と胸を張れるように。
しかし、技術だけでは誇りは生まれません。
そんな未来を描くには、花(ブランド)だけでなく、実(経済性・生活支援)が必要です。ALINは処理技術としてだけでなく、 地域の誇りを支えるパートナーとして、島の未来をともに創る存在です。
まとめ
離島から始まる、持続可能な資源循環。
・ゴミを“減らす”だけでなく、“資源に変える”こと
・技術だけでなく、出口まで設計すること
・島の人々が誇りを持てるモデルにすること
それが、「花だけではなく、実を結ぶALINモデル」です。
離島から始まるこの挑戦が、地域循環の未来を切り拓いていくと確信しています。
『ゴミを資源に』『ゴミはエネルギー』