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プラスチックが泣いている Part1

プラスチックなどのゴミ問題

プラスチックは軽い、成形加工がしやすい、断熱性に優れているなど私たちの生活を支えてくれている万能パフォーマーです。
しかし環境問題を語る際、役目を全う、または製品ロスでプラスチックゴミ(資源ごみ・廃プラスチック)になったとき手のひらを返したように厄介な存在になる、それもプラスチックなんです。

プラスチックは悪い?

生活するうえで欠かせない存在であるにもかかわらず環境問題ではヒールが板についてきていますが本当にプラスチックは悪いのでしょうか?

プラスチック問題の要因とは

プラスチックが引き起こす環境問題は主に3点あります。
プラスチックの主原材料は原油です。

先ず、製造過程でCO2(温室効果ガス)が発生し、それが地球温暖化の一因となります。

次に、海洋プラスチック問題があります。これは路上などで投棄されたプラスチックゴミが風に飛ばされ河川から海へ流れ着いて、海に大量のプラスチックゴミが漂う問題です。最近では海洋に流れ着いたプラスチックゴミの劣化や、研磨剤に含まれるプラスチックの粒など大きさが5mm以下のマイクロプラスチックも取り上げられる機会が多いです。 それらのプラスチックゴミを海の生物が誤って食べてしまう、または海水と一緒に飲み込んでしまう被害例はいくつもあります。

最後に廃棄処分の際に燃やすことでCO2(温室効果ガス)が発生します。 廃棄処分と聞くと「えっ?プラスチックはほとんどリサイクルされているんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。2022年度プラスチックゴミ総排出量は823万tの内、87%の717万tがリサイクルされています。CO2の発生は確かに問題だけど87%もリサイクルされていたら影響は少ないのでは?と感じるかもしれませんが、実はリサイクル方法に問題が潜んでいます。

プラスチックリサイクル率

リサイクルと言っても方法は一つではありません。
3種類(マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクル)あります。

そしてリサイクル3種類の内訳はマテリアルリサイクル22%、ケミカルリサイクル3%、サーマルリサイクル63%(※四捨五入なので誤差が出ます)となっています。

次回は3種類のリサイクルの特徴などについてお話しをします。

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