北海道で40℃に迫る暑さがありましたね。もはや「平年と比べて~」は何の比較にもならない、異常気象が当たり前になりつつあります。外に出ることすら危険を伴うので、計画的な行動と水分・栄養・睡眠が大事ですね。
さて、先月(モッタイナイ)は食品ロスについてお話しました。思いのほかご好評いただいたことと伝えきれなかったことがありますので今月も食品ロスについてお話していきます。
食品ロス内訳
前回では食品ロスが464万tあり、食品ロス全体での経済損失が約4兆円とお伝えしました。
では、464万tの内訳ってどうなんでしょう。
推計ではありますが下記にご紹介します。
※損失額は、食品の価格だけでなく、生産・加工・流通・販売にかかるコストを含んだ「経済的価値」も加味されています。
部門別食品ロスの経済損失額(2023年度推計)
部門 | ロス量(万トン) | 経済損失額(兆円) | 割合目安 |
---|---|---|---|
食品製造業 | 約108 | 約0.9 | 約23% |
食品卸・小売業 | 約57 | 約0.7 | 約18% |
外食産業 | 約66 | 約0.9 | 約23% |
一般家庭 | 約233 | 約1.5 | 約37% |
合計 | 464 | 約4.0 | 100% |
次に一般家庭に絞ると下記の通りになります(推計)。
一般家庭の損失額(1世帯あたり換算)
指標 | 数値 |
---|---|
家庭系食品ロス量 | 約233万トン |
一般家庭の経済損失額 | 約1.5兆円 |
全国世帯数 | 約5,800万世帯 |
1世帯あたり年間損失額 | 約25,860円/年 |
1世帯あたり月間損失額 | 約2,160円/月 |
つまり、平均的な家庭では毎月約2,160円分の食品を捨てている計算になります。
食品ロス原因
家庭での食品ロスは主に3つです。①直接廃棄②過剰除去③食べ残しが挙げられます。
これらを過去データから推測すると
①直接廃棄は101万t
②過剰除去は33万t
③食べ残しは99万t
となります。※直接廃棄は「手付かずの食品」を指します。
正に「モッタイナイ」ですね。
まとめ
家庭のことは私たちの取り組み方、心持ちで変えることができます。
しかし、事業系はそれだけでは解決できません。必要以上に費用と時間をかけて食品ロスの削減や資源化では私たちが疲弊して定着していかないのではないでしょうか。
結局は、先月と同じ(モッタイナイ)になりますが、「制度」と「意識」、「技術」の三本柱で『モッタイナイをありがとうに!』そんな社会に向かっていきたいですね。
そして、私はそんな社会の実現にALINが大きく関わることができるよう貢献したいと思っています!
では、また来月お会いしましょう!