ALIN東海 (アリン東海) | 亜臨界水処理

Solutionエネルギー資源の海外依存

エネルギー資源を輸入に頼る日本

輸入依存度(原子力を除く)
IEA「World Energy Balances 2023」より作成

91%

日本は一次エネルギー源の9割を占める化石燃料を輸入に依存しています。その多くは中東地域からの輸入ですが、中東情勢の構造的な不安定さは根強く、頻繁に起こる紛争の影響で安全にエネルギーを輸入できない事案が近年まれにみられます。エネルギー資源を輸入に頼る日本にとってこれは懸念すべき課題であり、エネルギーの自給自足の向上が求められています。

 
 
   
 
 

エネルギー価格の高騰

 

2021年から上昇傾向にあったエネルギー価格でしたが、ロシアのウクライナ侵略を起因として2022年以降さらに価格が高騰しています。
エネルギーはさまざまなモノの製造や輸出入に使用されることから、多くの国で輸入物価や消費者物価に影響が出ており、資源の多くを輸入にたよる日本でもその影響は避けられません。自国でのエネルギー資源の確保がさらに期待されています。

 
 

ゴミから再生可能エネルギーを生み出し、
エネルギー自給率アップに取り組む

従来のバイオガス発電の問題

バイオガスになるまで時間がかかる

従来のバイオガス発電では、原料が低分子化して発酵がはじまるまで30日以上かかります。

原料が限られる

例えば畜産系バイオガス発電は乳牛ふん尿ベースであり、肉牛ふん尿はあまり採用されていません。
乳牛ふん尿の含水率は90%以上で、排泄物をバキュームなどにより容易に収集し原料槽に集めることができます。一方肉牛ふん尿の含水率は85%以下で、バキュームで吸うことができず、かつ敷き藁などの付着が多く、発酵槽投入前の前処理が必要でバイオガス発電には不向きと言われています。

分別の目安

大変良い分別例
(調理後の生ゴミ)
標準的な荷姿
(パック入りの食品廃棄)
受入できない例
(生ゴミがほんのわずか)
家庭ごみや食品残渣はメタンガスの発生量が期待できますが、紙おむつ類やポリ袋など、発酵に向かない不適物が混入しています。そのため投入前に破砕や分別するなどの作業工程が必要となります。その点ALINは殆どの有機物を一斉に分解できるため、破砕や分別の前処理作業をすることなくバイオガス原料とすることができます。

発酵までの時間を短縮

ALINでは急速な発酵が可能です。通常のバイオガス発電ではメタンガス発酵までに30日かかるところを、ALINだと10 日前後で可能です。

発酵の促進

ALINは、乳牛・肉牛ふん尿や有機物を含む廃棄物を分別することなく処理し、メタンガスの発酵を促進・短期化します。

広範囲にわたるゴミ処理

令和4年、日本の1人1日あたりのゴミの排出量は880gでした。 これは前年より減少した数値ですが、ゴミ焼却施設の数もまた減少しています。それだけの量のゴミを限られた焼却施設で処理するために行政で回収するとなると、多くの回収車が市区町村内を回る必要があります。

『地排地生』を提唱します

地域ごとに新たにALIN施設を建設することで、家庭ゴミを再生エネルギーに転換することができます。転換されたエネルギーは近隣の居住区域に還元されることで、エネルギー循環が可能となります。

※「地排地生」とは地域で排出される廃棄物を地域で再生すること