輸入依存度(原子力を除く)
IEA「World Energy Balances 2023」より作成
日本は一次エネルギー源の9割を占める化石燃料を輸入に依存しています。その多くは中東地域からの輸入ですが、中東情勢の構造的な不安定さは根強く、頻繁に起こる紛争の影響で安全にエネルギーを輸入できない事案が近年まれにみられます。エネルギー資源を輸入に頼る日本にとってこれは懸念すべき課題であり、エネルギーの自給自足の向上が求められています。
2021年から上昇傾向にあったエネルギー価格でしたが、ロシアのウクライナ侵略を起因として2022年以降さらに価格が高騰しています。
エネルギーはさまざまなモノの製造や輸出入に使用されることから、多くの国で輸入物価や消費者物価に影響が出ており、資源の多くを輸入にたよる日本でもその影響は避けられません。自国でのエネルギー資源の確保がさらに期待されています。
従来のバイオガス発電では、原料が低分子化して発酵がはじまるまで30日以上かかります。
例えば畜産系バイオガス発電は乳牛ふん尿ベースであり、肉牛ふん尿はあまり採用されていません。
乳牛ふん尿の含水率は90%以上で、排泄物をバキュームなどにより容易に収集し原料槽に集めることができます。一方肉牛ふん尿の含水率は85%以下で、バキュームで吸うことができず、かつ敷き藁などの付着が多く、発酵槽投入前の前処理が必要でバイオガス発電には不向きと言われています。
ALINでは急速な発酵が可能です。通常のバイオガス発電ではメタンガス発酵までに30日かかるところを、ALINだと10 日前後で可能です。
ALINは、乳牛・肉牛ふん尿や有機物を含む廃棄物を分別することなく処理し、メタンガスの発酵を促進・短期化します。